麻雀の七対子(チートイツ)の戦い方

七対子チートイツ戦術

七対子(チートイツ)とは

七対子は、手牌を7つの対子(同じ牌2枚のペア)で構成する特殊な役です。通常のアガり形「4メンツ + 1雀頭」とは異なる形でアガれる、麻雀の中でも独特な役です。

2翻25符として計算するのが一般的です。子のロンで1,600点、ツモで800/1,600点が基本の点数になります。

門前限定の役で、鳴くことはできません(対子を7組集めるという性質上、副露の余地がありません)。

七対子の条件

  • 手牌が7つの対子(同じ牌2枚 × 7組)で構成されていること
  • 門前であること(鳴きなし)
  • 同じ牌4枚を「対子2組」として扱うことはできない

七対子の手牌例

七対子の基本形

一一萬、三三萬、五五筒、七七筒、二二索、四四索 の6対子 + 五東の単騎待ち → テンパイ

七対子のアガり形

7つの対子がすべて揃ったアガり形。

同じ牌4枚は2対子にならない

NG-同じ牌4枚

一萬が4枚あっても、これを「対子2組」と数えることはできません。七対子は異なる7種の牌がそれぞれ2枚ずつ必要です。

七対子の点数

七対子は特殊な符計算が適用されます。

翻数子ロン子ツモ親ロン親ツモ
2翻(七対子のみ)1,600400/8002,400800オール
3翻(+断么九など)3,200800/1,6004,8001,600オール
4翻(+ドラ2など)6,4001,600/3,2009,6003,200オール
6翻以上満貫以上満貫以上満貫以上満貫以上

ドラが複数あると跳満以上になることもあり、見た目以上に破壊力のある役です。

七対子に向く配牌

狙うべき配牌の特徴

配牌で対子が多い場合、七対子を意識します。

対子の数七対子の向聴数判断
2組4向聴通常手が有利
3組3向聴通常手メインで七対子も視野に
4組2向聴七対子が有力な選択肢
5組1向聴七対子が本線
6組テンパイ七対子一択

具体的な配牌例

七対子向きの配牌

対子が5組(11m、99m、22p、77p、33s)あり、1向聴の好配牌。五五索が対子になれば即テンパイです。

通常手との天秤

対子が3組(11s、99s + 他にも重なりそうな牌がある)。この手は通常手(234mのメンツ + 567pのメンツが見える)も十分なので、両方の可能性を残して進めます。

通常形との切り替え判断

七対子と通常形の両天秤

配牌で対子が3〜4組の場合、七対子と通常形の両方の可能性を残すのが上級者の打ち方です。

両天秤のコツ:

  1. 対子は崩さず残す
  2. 順子になりそうな連番も残す
  3. 孤立した中張牌は切る
  4. 字牌は七対子用に残すか、通常手用に切るかで判断が分かれる

七対子に決める判断ポイント

以下の状況で七対子に絞ります。

  1. 6〜7巡目で対子が5組以上: 通常手より七対子が速い
  2. 順子になりそうなターツがない: 連番の組が少ない
  3. ドラが対子にある: 打点が期待できる

通常手に切り替える判断ポイント

  1. 対子が崩れ始めた: ツモで暗刻になったり、対子が減った場合
  2. 順子の受入が増えた: 連番が揃ってきた場合
  3. 場の進行が速い: 他家が早く、七対子のテンパイが間に合わない場合

七対子の待ち選び

七対子のテンパイは必ず単騎待ちになります。どの牌を待ちにするかが勝敗を分けます。

良い待ちの選び方

待ちの候補評価理由
場に1枚も出ていない字牌良い山に残っている可能性が高い
他家が使いそうにない牌良い出アガりも期待できる
ドラやや良い打点が上がるが、他家も使いたい牌なので出にくい
場に2枚見えている牌悪い残り2枚しかなく、アガりにくい
場に3枚見えている牌最悪残り1枚で非常にアガりにくい

単騎待ちの種類

字牌単騎

六白待ちの例。場に白が出ていなければ3枚残っている可能性があります。

数牌単騎

五萬待ちの例。場の捨て牌で五萬が何枚見えているかを確認して判断します。

地獄単騎

ある牌が場に2枚見えていて、残り2枚のうち1枚を自分が持っている場合、山に最大1枚しかない待ちになります。これを「地獄単騎」と呼びます。アガりにくいですが、他家が安全と判断して切ってくることがあるため、出アガりの可能性は意外とあります。

七対子と複合する役

断么九(タンヤオ)

七対子+断么九

2〜8の数牌のみで対子を7組揃えると、七対子(2翻) + 断么九(1翻) = 3翻になります。鳴けないため門前断么九です。

混一色(ホンイツ)

七対子+混一色

1色の数牌 + 字牌の対子で構成。七対子(2翻) + 混一色(3翻) = 5翻で満貫。非常に高い打点です。

混老頭(ホンロウトウ)

七対子+混老頭

1・9・字牌のみの対子で構成。七対子(2翻) + 混老頭(2翻) + チャンタ(2翻) = 6翻で跳満。

ただし、七対子と混老頭の複合にチャンタが付くかどうかはルールによります。

ドラとの相性

七対子はドラの対子ができやすく、高打点になりやすい特徴があります。ドラを2枚持っていれば、七対子(2翻) + ドラ2 = 4翻(25符で6,400点)。さらに断么九が付けば5翻で満貫です。

七対子の戦術的価値

他家を惑わせる捨て牌

七対子は通常手と捨て牌の傾向が異なるため、他家から手が読みにくい特徴があります。中張牌を序盤に切ることが多く、通常手とは逆の傾向になります。

字牌の扱い

七対子では字牌が雀頭候補になるため、通常手よりも字牌を残す価値が高くなります。特に、場風や自風など他家がポンしたがる字牌を対子で持っていると、出アガりのチャンスが広がります。

リーチとの組み合わせ

七対子テンパイでリーチをかけると、七対子(2翻) + 立直(1翻) = 3翻(25符で3,200点)。裏ドラが乗れば4翻(6,400点)以上になります。

単騎待ちの場合、リーチをかけるかダマにするかの判断が重要です。

状況判断
良い待ち(残り枚数多い)リーチで打点を上げる
悪い待ち(残り枚数少ない)ダマで待ち変えの余地を残す
打点が高い(ドラ多数)ダマでも十分な点数
打点が低い(ドラなし)リーチで打点を補う

七対子と他の手役の比較

七対子は2翻25符の手ですが、同じ対子系の手である対々和(2翻)と比較されることがあります。対々和は鳴けるため速度で勝りますが、七対子は門前のためリーチとの複合が可能です。状況に応じて使い分けましょう。

七対子の注意点

テンパイ崩しの判断

七対子でテンパイしたが、残り枚数が少ない待ちの場合、テンパイを崩して良い待ちに組み替えるか判断が必要です。

  • 残り巡数が多い(10巡目以前)→ 組み替えを検討
  • 残り巡数が少ない(14巡目以降)→ テンパイを維持

四暗刻への発展

七対子を狙っている途中で暗刻ができた場合、四暗刻(役満)への発展を意識しましょう。対子が暗刻に変化し、刻子が3〜4組になったら四暗刻を狙う選択肢が出てきます。

他家の七対子を見抜く

他家が序盤から中張牌を切り、字牌を残している場合、七対子の可能性があります。中張牌の手出しが続く場合は七対子を警戒しましょう。

よくある質問

七対子と二盃口(リャンペーコー)の関係は?

二盃口は「同じ順子が2組ずつ、計4組」の7翻の役です。七対子としても見える形ですが、二盃口が優先されます(翻数が高いため)。ただし、二盃口は門前限定で実質的に七対子と同じ形なので、七対子を意識する場面で二盃口の可能性も考えましょう。

同じ牌を4枚使った七対子はできますか?

できません。七対子は7種類の牌がそれぞれ2枚ずつ必要です。同じ牌4枚を2対子と数えることは認められていません。

七対子の符計算はどうなりますか?

七対子は一律25符で計算します。通常の符計算(基本符 + メンツ符 + 雀頭符 + 待ち符)は適用されず、常に25符固定です。

七対子はリーチした方がいいですか?

基本的にはリーチが有利です。単騎待ちでも一発やツモ、裏ドラの可能性があります。ただし、待ちが悪い場合や手変わりが見える場合はダマテンも選択肢です。ドラが多く十分な打点があるならダマで安全に構えるのも正解です。

まとめ

  • 七対子は7つの対子で構成する2翻25符の門前限定役
  • 配牌で対子が4組以上あれば狙う価値がある
  • 通常形との両天秤で柔軟に進めるのが上級者の打ち方
  • 単騎待ちの選択が重要(場に出ていない牌、残り枚数が多い牌を選ぶ)
  • 断么九や混一色との複合で高打点を狙える
  • ドラとの相性が良く、対子にドラがあれば高い手になる

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