海底摸月・河底撈魚(ハイテイ・ホウテイ)とは?最後の牌で和了する1翻役を解説
局の最後の1枚で和了すると付く偶然役。狙って作るものではなく、ツモ番が来た時にたまたま重なる「ご褒美」ですが、終盤の捲り合戦で1翻の差が生死を分けることもあります。海底摸月(ハイテイ)と河底撈魚(ホウテイ)の違いと条件を整理します。
海底摸月・河底撈魚とは
海底摸月(ハイテイ)と河底撈魚(ホウテイ)は、いずれも 局の最後の牌で和了したときに付く 1翻役。違いは「ツモ和了」と「ロン和了」のどちらで決まるかです。
| 役 | 読み | 条件 | 翻 |
|---|---|---|---|
| 海底摸月 | ハイテイ | 山の最後の牌をツモって和了 | 1翻 |
| 河底撈魚 | ホウテイ | 海底牌が捨てられた時にロン和了 | 1翻 |
「海底」は山の最深部、「河底」は河(捨て牌の場)の底という意味で、どちらも「最後」を表しています。詳しい役の一覧は麻雀の役一覧表をご覧ください。
海底摸月(ハイテイ)の成立条件
- 山の最後の1枚(海底牌)をツモる: その局でツモが回ってくる最後のチャンス
- そのツモ牌で和了する
通常の麻雀では王牌(14枚)を残してツモが進むため、ツモ可能な牌は配牌後 70 枚 - 14 枚 = 56 枚。これらが尽きる直前のツモが「海底牌」になります。
河底撈魚(ホウテイ)の成立条件
- 海底牌が捨てられた瞬間にロン和了: 海底牌をツモった人が和了せず捨てた場合
- その捨て牌で他家がロン
具体的なフロー:
海底ツモ(自分が引かない)
↓
ツモった人がアガれずに捨てる
↓
他家が「ロン!」
↓
河底撈魚成立
ホウテイは海底牌が捨て牌になった瞬間に発生する、その局最後のロンチャンスです。
カンとの関係
カンを宣言すると、その分だけツモが嶺上牌から行われ、王牌の枚数が動きます。結果として「最後のツモが何枚目か」も変動します。
- カンが入ると王牌が左に1枚スライド → 通常山の枚数は実質1枚減る
- 1局でカンが多発すると、ツモ可能数が変わる
ハイテイ・ホウテイの判定は「通常山の最後の牌」で行うので、嶺上牌でのツモはハイテイにならない(嶺上開花が付くことはある)点に注意。
嶺上開花との違い
嶺上開花 と海底摸月は「最後にツモった1枚で和了」という見た目が似ていますが、出所が違います。
| 役 | 牌の出所 |
|---|---|
| 海底摸月 | 通常の山の最後 |
| 嶺上開花 | カン後の嶺上牌 |
両者は 同時には成立しない排他関係 です。和了牌が嶺上から出たなら嶺上開花、通常山から出たならハイテイ。
ホウテイで気をつけたいフリテン
河底牌(最後の捨て牌)でロンする場合、通常のロンと同じく フリテンルール が適用されます。
- 自分のテンパイ待ち牌を以前に捨てている場合 → ロンできない(ツモなら可)
- 立直後にロンを見逃した場合 → そのままフリテン継続
「最後の最後でロン」のチャンスがあっても、フリテンに気付かず宣言してしまうとチョンボになるので、自分の捨て牌は最後まで覚えておきましょう。詳しくは フリテンの解説 を参照。
立直との複合
立直していれば、ハイテイ・ホウテイのどちらでも追加 1翻が乗ります。
| 役構成 | 翻数 |
|---|---|
| 立直 + ツモ + 海底摸月 | 3翻 |
| 立直 + ピンフ + ツモ + 海底摸月 | 4翻(20符固定) |
| 立直 + 河底撈魚 | 2翻 |
| 立直 + ピンフ + 河底撈魚 | 3翻 |
※ 海底摸月はツモ和了が条件のためメンゼンツモが必ず同時成立。一方、河底撈魚はロン和了なのでツモは付きません。一発は宣言から1巡しか持続しないため、海底/河底のタイミングまで残ることはまずありません。
立直をかけたまま流局しそうな場面で、海底でも河底でも和了が成立すれば点棒回収+1翻の上積みになるので、最後まで諦めない理由になります。
戦術上の価値
狙って作るものではない
ハイテイ・ホウテイは 偶然役。狙って作ろうとしても確率は低いので、実戦では「副産物」と考えるのが正しいです。
終盤の安牌切りに注意
「自分の和了は無理だから安牌で局を畳もう」と判断しても、最後の1〜2巡だけは注意。海底牌・河底牌は他家にとって最後のチャンスなので、安易な現物切りでロンを浴びるリスクがあります。
捲り合戦の隠し玉
オーラスで1翻の差が順位を変える局面では、ハイテイ・ホウテイが偶然乗るかどうかが結果を左右することがあります。常に意識する必要はありませんが、終盤に手が入ってきたら最後まで諦めない姿勢が点数差を埋めます。
カンによる海底ずらし
「相手のテンパイ気配が濃い」「海底牌が来そう」というタイミングで、自分が暗槓を入れてツモ順序をずらすと、海底牌の所有が他家に移ることがあります。これを 海底ずらし と呼ぶ戦術論もありますが:
- 槓ドラで相手の打点が跳ねる可能性
- 相手の一発を潰すメリット
- 自分のツモ番でハイテイを取る期待
総合的に見て積極的に狙う場面は限定的です。
よく複合する役
排他的な役
- 嶺上開花(嶺上牌から出るので、通常山の最後と排他)
まとめ
- 海底摸月(ハイテイ): 山の最後のツモで和了 → 1翻
- 河底撈魚(ホウテイ): 海底牌が捨て牌になった瞬間にロン → 1翻
- 嶺上開花とは出所が違うので排他
- カンによる山ずらしの影響あり
- 偶然役だが、終盤の差し合いでは見逃せない 1翻
実戦では狙って作る役ではないものの、最後の1〜2巡で和了の可能性を捨てない理由になる役です。カンや嶺上開花とセットで終盤の知識として押さえておきましょう。
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