麻雀の役の複合パターン
役の複合とは
麻雀では、1つの手牌が複数の役の条件を同時に満たすことがあります。この場合、それぞれの役の翻数を合算して最終的な翻数が決まります。
例えば、立直(1翻) + 平和(1翻) + 断么九(1翻) = 3翻のように加算されます。
役を上手く複合させることで打点を引き上げるのが、中級者以上への重要なステップです。
翻数の加算ルール
基本ルール
- 成立している役の翻数をすべて合算する
- ドラの枚数も翻数に加える(ドラ1枚 = 1翻扱い)
- 5翻以上は「満貫」以上のテーブルで点数が決まり、符の計算が不要になる
門前と副露の翻数変化
一部の役は鳴くと翻数が下がります(食い下がり)。
| 役 | 門前 | 副露 | 差 |
|---|---|---|---|
| 混一色 | 3翻 | 2翻 | -1翻 |
| 清一色 | 6翻 | 5翻 | -1翻 |
| 一気通貫 | 2翻 | 1翻 | -1翻 |
| 三色同順 | 2翻 | 1翻 | -1翻 |
| チャンタ | 2翻 | 1翻 | -1翻 |
| ジュンチャン | 3翻 | 2翻 | -1翻 |
門前限定の役(立直、平和、一盃口など)は鳴くとそもそも成立しません。
よくある複合パターン
基本複合: リーチ + 平和 + 断么九
最も出現頻度が高い複合パターンです。
- 立直(1翻) + 平和(1翻) + 断么九(1翻) = 3翻
- 子ロン30符: 3,900点
- ツモなら門前清自摸和が加わり4翻、ドラ1で満貫
この形を自然に作れるようになることが麻雀上達の第一歩です。
リーチ + 平和 + 一盃口
同じ順子が2組ある形。
- 立直(1翻) + 平和(1翻) + 一盃口(1翻) = 3翻
- 子ロン30符: 3,900点
一盃口は門前限定なので、鳴くと消えます。
リーチ + 平和 + 断么九 + 一盃口
- 立直(1翻) + 平和(1翻) + 断么九(1翻) + 一盃口(1翻) = 4翻
- 子ロン30符: 満貫(8,000点) ※実際は7,700点だが切り上げ満貫
高い出現頻度で安定した打点が見込めるパターンです。
三色同順 + 平和
3スーツの同じ数字の順子を揃える三色同順と平和の複合。
- 立直(1翻) + 平和(1翻) + 三色同順(2翻) = 4翻
- 子ロン30符: 満貫(8,000点)
三色同順は意識しないと揃わないため、配牌やツモから「三色が見えるか」を常にチェックする習慣が大切です。
一気通貫 + 平和
1つのスーツで123+456+789を揃える一気通貫と平和の複合。
- 立直(1翻) + 平和(1翻) + 一気通貫(2翻) = 4翻
- 子ロン30符: 満貫(8,000点)
中級者向けの複合パターン
混一色 + 役牌
染め手と役牌は非常に相性が良い組み合わせです。
- 混一色(3翻) + 役牌(1翻) = 4翻(門前)
- 鳴いた場合: 混一色(2翻) + 役牌(1翻) = 3翻
- 鳴きでも40符3翻で5,200点
鳴いても打点が確保できるのが染め手の強みです。
対々和 + 三暗刻
暗刻3組 + ポン1組の形。
- 対々和(2翻) + 三暗刻(2翻) = 4翻
- ポンしているため副露ありですが、対々和と三暗刻は鳴いても翻数が変わりません
対々和 + 役牌
- 対々和(2翻) + 役牌(1翻) = 3翻
- ドラが絡めば満貫以上
鳴きでも安定して3翻以上を確保できるパターンです。
断么九 + 三色同順
- 立直(1翻) + 断么九(1翻) + 三色同順(2翻) + 平和(1翻) = 5翻 → 満貫
三色同順を門前で完成させれば高い打点になります。
高打点を狙う複合パターン
満貫(5翻以上)の作り方
| 複合パターン | 翻数 | 門前/副露 |
|---|---|---|
| リーチ + 平和 + 断么九 + ドラ2 | 5翻 | 門前 |
| リーチ + 三色同順 + 平和 | 4翻+ドラ1で満貫 | 門前 |
| 混一色 + 役牌 + ドラ1 | 5翻 | 門前 |
| 混一色(副露) + 役牌2 | 4翻+ドラ1で満貫 | 副露 |
| 対々和 + 三暗刻 + 役牌 | 5翻 | 副露 |
跳満(6〜7翻)の作り方
| 複合パターン | 翻数 |
|---|---|
| リーチ + 平和 + 断么九 + 一盃口 + ドラ2 | 6翻 |
| 混一色 + 役牌 + ドラ2 | 6翻(門前) |
| 清一色(副露) | 5翻 + ドラで跳満 |
| リーチ + 三色同順 + 平和 + 断么九 + ドラ1 | 7翻 |
倍満(8〜10翻)以上
| 複合パターン | 翻数 |
|---|---|
| 清一色(門前) + 一盃口 | 7翻 + ドラで倍満 |
| 清一色(門前) + 平和 + 一気通貫 | 10翻 |
| 混一色 + 混老頭 + 対々和 + 役牌 | 8翻以上 |
複合しない役の組み合わせ
以下の組み合わせは構造上複合できません。
| 役A | 役B | 理由 |
|---|---|---|
| 平和 | 対々和 | 平和は順子のみ、対々和は刻子のみ |
| 平和 | 七対子 | メンツ構成が異なる |
| 七対子 | 対々和 | メンツ構成が異なる |
| 断么九 | チャンタ | 断么九は1・9・字牌なし、チャンタは1・9・字牌必須 |
| 一気通貫 | チャンタ | 456の順子がチャンタ条件を満たさない |
| 平和 | 三暗刻 | 平和は順子のみで暗刻を持てない |
実戦での手役狙いのコツ
1. 配牌を見て狙える役を列挙する
配牌をもらったら「この手で狙える最高の役は何か」を考えます。
この配牌では以下の可能性があります。
- 断么九 + 平和: 数牌中心で狙える
- 三色同順(234): 234mと789sがあり、234pが見える
- 一気通貫: 萬子で1〜9は難しそう
三色を意識しつつ、自然に断么九 + 平和を狙うのが良い方針です。
2. 牌効率と手役のバランスを取る
受入枚数が大きく減らない範囲で手役を狙います。
3. ドラの位置を意識する
ドラが手牌にある場合、そのドラを活かせる形を優先します。ドラが1枚あれば1翻の手でもリーチ + ドラで2翻になり、2枚あれば満貫が射程圏内です。
4. 鳴きの複合を考える
門前にこだわると打点は高いですが速度が落ちます。鳴いても高い複合(混一色+役牌、対々和+役牌+ドラなど)を見逃さないようにしましょう。
打点別の目標設定
点数状況ごとの目標翻数
| 状況 | 目標翻数 | 理由 |
|---|---|---|
| 平場(序盤) | 3〜4翻 | 安定した打点で局を進める |
| トップ目 | 1〜2翻でもOK | アガることで局を消化 |
| ラス目 | 5翻以上(満貫以上) | 逆転するには高い手が必要 |
| オーラス僅差 | 必要な点数から逆算 | 跳満が必要なら6翻を狙う |
鳴きでも高い複合パターン
門前だけでなく、鳴いても高打点を出せるパターンを覚えておくと実戦で役立ちます。
| 複合 | 副露翻数 | 点数目安(子ロン40符) |
|---|---|---|
| 混一色 + 役牌2 | 4翻 | 満貫(8,000) |
| 対々和 + 三暗刻 + 役牌 | 5翻 | 満貫(8,000) |
| 混一色 + 対々和 | 4翻 | 満貫(8,000) |
よくある質問
ドラは役に含まれますか?
ドラは「役」ではありませんが、翻数としてカウントされます。ドラだけではアガれません(最低1つの役が必要)。ドラ3枚あっても、役が0なら手牌はアガれない状態です。
役満は役の複合で作れますか?
いいえ。役満は特定の条件を満たした場合にのみ成立する特別な役で、通常の役の翻数合計が13翻以上になっても役満にはなりません。13翻以上は「数え役満」として扱うルールもありますが、採用しないルールも多いです。
最も翻数が高くなる複合パターンは何ですか?
理論上は清一色(6翻) + 二盃口(3翻) + 立直(1翻) + 門前清自摸和(1翻) + 一発(1翻) = 12翻(三倍満)のような形が考えられます。ただし、現実的に高い出現頻度で狙えるのはリーチ + 平和 + 断么九 + 一盃口 + ドラの5〜6翻(満貫〜跳満)程度です。
裏ドラは翻数に含まれますか?
はい。裏ドラも翻数として加算されます。裏ドラはリーチ時にのみ確認でき、平均で0.5〜0.6翻程度の期待値があります。
まとめ
- 役の複合は翻数を合算するシンプルなルール
- リーチ + 平和 + 断么九が最も頻出の複合パターン
- 三色同順や一気通貫との複合で満貫を狙える
- 染め手 + 役牌は鳴いても高い打点を確保できる
- 複合しない役の組み合わせを覚えて効率的に狙おう
- 点数状況に応じて目標翻数を設定する