天和・地和(テンホウ・チーホウ)とは?親と子の配牌即和了役満を解説

天和地和テンホウチーホウ役満配牌

親の配牌時点で和了する天和、子が第一ツモで和了する地和。どちらも実戦ではほぼ見られない超レア役満で、配牌の運だけで決まる「神に愛された者の役」とも呼ばれます。条件と確率、ルール上の細部を整理します。

天和(テンホウ)と地和(チーホウ)とは

条件
天和親が配牌時点で和了形役満
地和子が第一ツモで和了(鳴きなし)役満

「天」は親(東家)の配牌、「地」は子(南・西・北家)の第一ツモを意味し、いずれも局のスタート地点での和了を表します。詳しい役満の一覧は 役満一覧 をご覧ください。

天和(テンホウ)の成立条件

  • 親であること: 東家のみ
  • 配牌時点で和了形が完成している: 14 枚の配牌(親は最初に 14 枚配られる)が和了形
  • その時点で和了宣言する
親: 配牌 14 枚を受け取る
↓
14 枚がすでに和了形 → 天和成立、役満

配牌で偶然和了形が揃っているという、運だけで決まる役。

地和(チーホウ)の成立条件

  • 子であること: 南・西・北家
  • 誰も鳴いていない状態で第一ツモを引く: チー・ポン・カンが 1 つも入っていないこと
  • 第一ツモで和了する
子: 配牌 13 枚 + 第一ツモ 1 枚 = 和了
↓ 親と他の子が誰も鳴かずに自分のツモまで来る
地和成立、役満

地和は他のプレイヤーの鳴きが入った瞬間に消えるため、天和より条件が厳しいといえます。

人和(レンホウ)との違い

「人和(レンホウ)」というローカル役もあります:

  • 人和: 子が第一ツモで和了する代わりに、第一巡目で他家からロン和了
  • ルール: 多くのルールで採用されているが、本サイトでは未対応
プレイヤー和了方法
天和配牌のみ(ツモ不要)
地和第一ツモ
人和第一巡のロン(鳴きなし)

雀魂や天鳳では人和は 満貫〜倍満扱い のローカルルール役で、役満ではないことが多いです。本サイトでは天和・地和のみが役満として実装されます。

出現確率

天和・地和の出現確率は次の通り:

確率(理論値)実感
天和約 1/330,000 局一生に 1〜2 回見られるか
地和約 1/100,000 局プロの公式戦記録でも数年に一度

天和は親の配牌 14 枚で和了形が完成する確率が極端に低いため、3 種類の役満(地和・人和を含む)の中でも最も希少。地和は天和の約 3 倍の確率ですが、それでも超レア役です。

ルール上の細部

ダブル役満扱いになるか

多くのルールで天和・地和は シングル役満(32,000 点)。一部の歴史的ルールで「天和は最大の名誉なのでダブル役満」とする運用もありますが、現代麻雀では通常のシングル役満が主流。

一発・ツモ・立直との複合

天和・地和は配牌・第一ツモでの和了なので、立直・一発の複合は理論的に成立しません(立直する暇がない)。

  • 天和: 自摸ですらないので、メンゼンツモも付かない(役満なので無意味だが、整理として)
  • 地和: 第一ツモなのでメンゼンツモは成立するが、役満点に内包

鳴きが入った時点で地和は消滅

地和は「誰も鳴いていない状態」が条件。親や他の子が第一ターンに鳴くと、自分の第一ツモまでに局面が変わってしまい、地和の権利は失われます。

親: 配牌取って捨て牌
↓
南家: 親の捨て牌をポン → 西家のツモ番が消える
↓
西家: 第一ツモを引けないので地和成立せず

ルール独自の特例

ダブル役満ルール

一部の競技ルールで「天和 = ダブル役満(64,000 点)」とする独自設定が存在しますが、雀魂・天鳳・MJ など主要オンライン麻雀ではシングル役満で統一されています。

天和の点数申告

天和を成立させた場合、親なので親役満点 48,000 点が一気に他家から徴収されます(子の場合は子役満 32,000 点)。

戦術上の価値

狙えない役

天和・地和は完全に運の役。配牌でしか発生しないので、戦略的な価値はゼロです。狙うことも、阻止することもできません。

観戦の楽しみ

逆に「いつか自分にも来るかも」という夢があります。プロの公式戦では数十年に一度の出来事で、実戦記録として残るレベル。

役満ご祝儀ルール

ご祝儀ルール(点数とは別に役満達成で報酬が出る)の場合、天和・地和は最大級の祝い事として扱われ、役満祝儀の倍額になることもあります。雀荘文化の一部として知っておくと面白いです。

役の構成例

天和の例

親の配牌 14 枚: 1-1-1-2-3萬・4-5-6筒・7-8-9索・東-東-東 + ツモ済みの 1 枚
↓
すべての枚数が揃って和了形 → 天和成立

配牌の 14 枚目(親は最初から 14 枚)がそのまま和了牌になるパターン。

地和の例

子の配牌 13 枚: 2-3-4萬・5-6-7筒・1-2-3索・3-3索・南-南
↓ 親が捨てた牌に誰もポン・チーしない
↓
子の第一ツモ: 4索 → 4-3-2索 で順子完成、和了形 → 地和成立

配牌が 1 シャンテンの状態で、第一ツモが和了牌だった場合に成立。

よく複合する役

天和・地和は配牌または第一ツモという特殊条件のため、通常の翻役との複合は意味を持ちません(役満点に内包される)。理論上は他の役満との同時成立があり得ます:

  • 天和 + 国士無双(13 種の么九牌で配牌が揃うケース)→ ダブル役満になる場合あり(ルール依存)
  • 地和 + 七対子(7 ペアの配牌 + 第一ツモで成立)→ 役満として地和優先

これらは実戦では理論上の話で、出現は記録されないレベル。

排他的な役

  • 副露している手: 天和・地和ともに門前条件
  • 通常立直 / ダブル立直: 配牌即和了なので立直する暇がない

まとめ

  • 天和: 親の配牌時点で和了 → 役満(出現確率 1/330,000)
  • 地和: 子が第一ツモで和了(鳴きなし)→ 役満(出現確率 1/110,000)
  • 両者ともに完全に運の役で、戦術的に狙うことは不可能
  • 鳴きが入った瞬間に地和は消滅
  • 人和は別物(多くのルールでは満貫〜倍満扱い)
  • 麻雀の歴史と神秘性を象徴する役

実戦で見ることはほぼないものの、麻雀の役体系を語る上で外せない 2 種の役満。役満一覧配牌 と合わせて、麻雀ロマンの代表として知っておきましょう。

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