三暗刻(サンアンコー)とは?暗刻3組で成立する2翻役の条件と注意点を解説
暗刻(自分で揃えた刻子)を 3 組完成させると成立する 2 翻役。鳴いても成立する数少ない刻子系役で、対々和との複合で打点が伸びます。ただし「ロンで完成した刻子は明刻扱い」というルール上の落とし穴があるため、判定の境界線を正しく理解しておく必要があります。
三暗刻(サンアンコー)とは
三暗刻は、手牌の中に暗刻が 3 組ある状態で和了すると成立する 2 翻役です。
「暗刻」は自分のツモだけで 3 枚揃えた刻子のこと。他家の捨て牌をポンして揃えた刻子は「明刻」と呼ばれ、暗刻には数えません。詳しい役の一覧は麻雀の役一覧表をご覧ください。
成立条件
以下のすべてを満たす必要があります。
- 暗刻が 3 組ある: 数牌・字牌どれでも可
- 残り 1 メンツは順子・刻子どちらでも可
- 鳴いても成立: ポンによる明刻が含まれていても、別の 3 組が暗刻なら OK
例の手牌:
- 111萬(暗刻 1)
- 555筒(暗刻 2)
- 999索(暗刻 3)
- 2-3-4索(順子)
- 5-5字牌(雀頭)
暗刻 3 組 + 順子 1 組 + 雀頭で三暗刻成立、2 翻。
ロン和了の落とし穴
三暗刻で最も誤解されやすいのが、ロン和了で完成した刻子は明刻扱い というルールです。
NG パターン:
手牌に 11萬、555筒、999索、234索、55字牌 が揃った状態でテンパイ
→ 1萬をロン和了
→ 11萬 + 1萬で「111萬」が完成
→ この 111萬 は ロンで揃えたので明刻扱い
→ 暗刻は 555筒・999索 の 2 組のみ
→ 三暗刻不成立(実は二暗刻 = 役なし)
つまり、テンパイ時点で「暗刻 3 組がすでに完成していて、残り 1 メンツの順子待ち」という形でないと、ロンでは三暗刻になりません。
ロン和了で三暗刻が成立する条件
OK パターン:
テンパイ時点で 暗刻 3 組(暗刻 A・B・C)が完成 + 残り 1 メンツが順子待ち
→ 順子待ちの牌をロン → 三暗刻成立
ツモ和了なら問題なし
ツモで完成した刻子は暗刻のままです。「2 つ暗刻が揃っていて、もう 1 組はあと 1 枚で刻子になる」という状態でツモ和了すれば三暗刻が成立します。
シャンポン待ちの 11萬・99索 の場合
→ 1萬ツモで 111萬 暗刻完成 → 三暗刻成立(OK)
→ 1萬ロンだと 111萬 は明刻扱い → 三暗刻不成立
このルールは過去に本サイトの実装でも修正対応された経緯があります(参考: 過去の修正 #193)。
鳴いても成立
三暗刻は 明刻が混じっていても、別の 3 組が暗刻であれば成立 します。
ポンしてできた刻子 + 暗刻 + 暗刻 + 暗刻 + 雀頭
→ 暗刻が 3 組あるので三暗刻成立、2 翻
ポンした刻子と暗刻 3 組のセットなら鳴いても成立します。「鳴くと門前役は消えるが、刻子系の三暗刻は鳴いても残る」という性質を活かせば、対々和狙いの手で副次的に乗ってくる役です。
対々和との複合
対々和(トイトイ) は刻子のみで4メンツを揃える 2 翻役。三暗刻と対々和は 両立しやすく、複合すると打点がぐっと伸びます。
| 構成 | 翻数 |
|---|---|
| 対々和 | 2翻 |
| 対々和 + 三暗刻 | 4翻 |
| 対々和 + 三暗刻 + 役牌 | 5翻 |
| 対々和 + 三暗刻 + ドラ2 | 6翻(跳満) |
対々和狙いで鳴きを多用しても、3 組が暗刻のままなら三暗刻が乗り、満貫圏が見えてきます。
四暗刻との境界
四暗刻(スーアンコー) は暗刻が 4 組成立する役満。三暗刻の上位互換ですが、超えるためのハードルが高いです。
- 三暗刻: 暗刻 3 組(鳴き OK)
- 四暗刻: 暗刻 4 組(門前必須・役満)
ロンで完成した刻子は明刻扱いなので、四暗刻もツモ和了でしか厳密には成立しません(シャンポン待ちのロンは三暗刻 + 対々和になります)。
戦術上の価値
鳴き手のスタンダード
「字牌や老頭牌のシャンポン待ちで対々和を狙う」という戦術は鳴き麻雀の定番。三暗刻が乗るかどうかで打点が倍近く変わるため、暗刻のままキープする判断が重要です。
暗刻を残すか鳴いて崩すか
すでに暗刻が 1 組、対子が 2 組、対子のうちどれかをポンする?
→ ポンすると明刻になる → 三暗刻のチャンス減少
→ ツモを待って暗刻にできるかは確率次第
序盤〜中盤の対子が多い手では、ポンするタイミングを慎重に。
ロン受けの手では翻数を読み違えない
「テンパイ時にすでに暗刻 3 組」が揃っていれば、ロンでも三暗刻成立。逆に「あと 1 組刻子に化ける待ち」のロンでは三暗刻不成立。点数申告で間違えやすいので、自分の手牌構造を常に把握する習慣を。
役の構成例
字牌中心の三暗刻
東東東・南南南・西西西・1-2-3萬・5筒5筒
字牌の暗刻 3 組 + 順子 + 雀頭。三暗刻 2 翻に加えて、自風・場風に該当する風牌があれば 1 翻ずつ加算(東家・東場なら東で +2 翻)。役牌の影響で実質 3-4 翻が見えてきます。
鳴き対々和との複合
東東東(ポン明刻)・555筒(暗刻)・999索(暗刻)・南南南(暗刻)・3萬3萬(雀頭)
ポン明刻 1 組 + 暗刻 3 組 + 雀頭。対々和 2 翻 + 三暗刻 2 翻 + 役牌(東が場風 or 自風なら 1 翻)= 5 翻クラス。
よく複合する役
排他的な役
まとめ
- 三暗刻は 暗刻 3 組 で成立する 2 翻役
- ロンで完成した刻子は明刻扱いなので、ロン和了で三暗刻が成立するのはテンパイ時点で暗刻 3 組が揃っているケースのみ
- 鳴いても成立するので、対々和との複合が狙える
- 四暗刻の下位互換だが、出現頻度は十分実戦的
- 役牌・対々和・混老頭との複合で満貫圏が見える
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