テンパイとは、あと 1 枚で和了形が完成する状態を指す麻雀の最重要用語です。テンパイしなければアガれず、流局時にもテンパイ・ノーテンで点数の収支が変わります。テンパイの意味を正しく理解できれば、リーチをかけるべきか・ダマで待つかといった戦術判断の出発点に立てます。
テンパイとは
自分の手牌 13 枚(または鳴いた分を含めて手元の枚数が 13 枚相当)が、特定の 1 枚を引く / 出るだけで和了形に完成する状態をテンパイ(聴牌)と呼びます。アガるには必ずテンパイを経由する必要があります。
この手牌は一索・四索の両面待ち。一索か四索をツモするか、他家からロンできればアガリです。
テンパイに至るまでの過程と「あと何枚で揃うか」は向聴数(シャンテン)で表します。テンパイは「0 シャンテン」と同じ意味です。
テンパイとノーテンの違い
| 状態 | 意味 | 流局時 |
|---|---|---|
| テンパイ | あと 1 枚で和了形が完成 | テンパイ料を受け取る |
| ノーテン | テンパイしていない | テンパイ料を支払う |
ノーテン罰符(テンパイ料)の詳細はノーテン罰符の仕組みを参照してください。
テンパイ時の待ち形(5 種類 + 派生)
テンパイの「アガれる牌」のパターン(待ち形)は基本 5 種類で、これらが複合した派生形もあります。
| 待ち | 概要 | アガれる牌の最大枚数 |
|---|---|---|
| リャンメン(両面) | 4-5 で 3 か 6 を待つ | 8 枚 |
| カンチャン(嵌張) | 3-5 で 4 を待つ | 4 枚 |
| ペンチャン(辺張) | 1-2 で 3、または 8-9 で 7 を待つ | 4 枚 |
| タンキ(単騎) | 雀頭を待つ | 3 枚 |
| シャンポン(双碰) | 2 種類の対子のどちらかが刻子になる待ち | 4 枚 |
派生形として ノベタン(連続単騎)や 多面待ち(基本待ちの複合で 3 面以上を待つ)があります。
各待ちの詳細は待ちの種類完全ガイドを参照。アガりやすさは「リャンメン > シャンポン ≧ タンキ・カンチャン > ペンチャン」の順が目安です。
テンパイの確認方法
手牌からテンパイを判断するときは、 「あと 1 枚で 4 面子 1 雀頭が揃うか」 で考えます。
- 雀頭(同じ牌 2 枚)を仮定する
- 残りで面子(順子 or 刻子)が何組作れるか数える
- 不足が「あと 1 枚」ならテンパイ
慣れないうちは向聴数計算ツールで手牌を入力し、テンパイ判定を確認しながら感覚を養うのが近道です。
流局時のテンパイ料
局が誰も和了せず終わる(流局)と、テンパイのプレイヤーがノーテンのプレイヤーから罰符を受け取ります。
| 状況 | テンパイ側の収入 | ノーテン側の支出 |
|---|---|---|
| 1 人テンパイ | +3,000 点 | 各 -1,000 点 |
| 2 人テンパイ | 各 +1,500 点 | 各 -1,500 点 |
| 3 人テンパイ | 各 +1,000 点 | -3,000 点 |
| 4 人テンパイ / 4 人ノーテン | 移動なし | 移動なし |
テンパイ料の合計は常に 3,000 点で固定。詳細はノーテン罰符の仕組みを参照。
形式テンパイ
役がなくてもテンパイ料を受け取れる 「形式テンパイ」 というルールが一般的に採用されています。「役がないのでアガれないが、テンパイの形にはなっている」状態でも、流局時はテンパイ側として扱われます。
詳細・判定の細かいケースは形式テンパイの解説へ。
テンパイ後の選択肢
テンパイした瞬間、戦術判断が一気に増えます。
- リーチ — 門前テンパイで宣言可能。+1 翻に加えて一発・裏ドラのチャンス
- ダマテン — リーチせずアガリ牌を待つ。手の内が読まれにくい
- 手変わり待ち — 一旦見送り、より高い和了形を目指す
- ベタオリ — 危険な局面で和了を諦めて守備に回る
「テンパイしたら必ずリーチ」ではなく、点数状況・親子・他家の動向で4 つを使い分けるのが上級者の判断です。
よくある質問
Q. 多面待ちはテンパイですか?
多面待ちも 0 シャンテン(テンパイ)の一種です。アガれる牌が複数あるため、和了確率は単独待ちより高くなります。
Q. テンパイのまま流局するとどうなりますか?
流局時にテンパイならテンパイ料(ノーテン罰符)を受け取れます。ただし役なしテンパイ(形式テンパイ)でもテンパイ料は受け取れるルールが一般的です。
Q. 「ダブルテンパイ」とは何ですか?
テンパイ時に待ち牌が複数の形に解釈できる状態を指す俗称です。例えば七対子でもテンパイ、通常形でもテンパイ、という二重構造を意味します。実戦的には待ち牌の枚数や打点を見て有利な形を選びます。